熱中症を知ろう
高温の環境で運動や労働を行うと体温が上がり、体温を下げるために発汗が起こります。汗は蒸発するときに気化熱を奪い、“打ち水効果”で体温を下げる働きがあります。しかし、発汗による体温調節機構が維持できなくなると、体内の臓器にダメージがおよび、もっとも影響を受けやすいのは脳で、脳へのダメージからけいれんや意識障害などが起こります。
- 熱中症の発生メカニズム
- 体温上昇→発汗→体液不足(脱水症)→熱中症
症状と対処方法
熱中症のおよそ60%はⅠ度。脱水が進んでいますが、体温調節ができなくなり、体温が上昇するのはⅡ度以降。Ⅱ度以降は重症化しやすいので、体温が上がらないⅠ度の段階で対処することが大切です。しかも、Ⅰ度からⅡ度、Ⅲ度には、あっという間に進行する恐れもありますから、十分な注意が求められます。
分類Ⅰ度
症状
- めまいやたちくらみを自覚する。
- 筋肉痛やこむら返り(脚がつる)がある。
- 拭いても、拭いても汗がどんどん出てくる。
対処方法
- 涼しい、風通しの良い場所に移す。
- 安静にしてカラダを冷やす。
- 水分、塩分、糖分を補給する。
分類Ⅱ度
症状
- 頭痛、悪心(吐き気)、嘔吐を認める。
- つかれやだるさといった全身倦怠感を自覚する。
対処方法
- Ⅰ度の対応を持続する。
- 誰かが必ずそばで見守り、症状が改善しなければ病院へ。
- Ⅲ度に悪化した場合も病院へ。
分類Ⅲ度
症状
- 意識障害を認める。
- けいれんが起こる。
- 体温が高くなる。
対処方法
- Ⅰ度、Ⅱ度の対応を継続する。
- すぐに救急車を呼び、病院へ。
- お問い合わせ
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浦幌消防署
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FAX:015-576-4552
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