地籍調査について

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地籍とは

「地籍」とは、土地の所有者や地番、地目、面積、境界などを筆(土地の所有権等を公示するために、人為的に分けた区画)ごとに整理したもので、いわば「土地に関する戸籍」のことです。
地籍は、土地に関する基礎資料として、個人の土地取引から、行政の地域整備(農林業基盤整備・国土保全・防災)、固定資産税の算出など、様々な場面で活用されています。

地籍調査とは

「地籍調査」とは、主に市町村が主体となって筆ごとの地籍を調査し、境界の位置と面積を測量する調査です。地籍調査は、国土調査法に基づく「国土調査」の1つとして実施されています。

現在、土地に関する記録は登記所(法務局)において管理されており、備え付けられている浦幌町の公図の多くは、数十年前に作成された「土地連絡整理図」を基にしています。
しかし、当時の測量成果では、土地の形状や面積がいまの実態と違っていたり、正確な緯度・経度などの座標値がなく、現地で境界を正確に復元することが出来ないことがあります。
土地に関する記録が不正確なままだと、その土地の管理や取引など様々な場面で支障をきたす恐れがあるため、近代的な測量技術であらためて地籍の調査を行い、正確な記録を残しておく必要があります。

地籍調査の成果は「地籍簿」と「地籍図」としてまとめられたのち、登記所に送られ、新しい登記簿と地図に更新され、広く利用できるよう公開されます。

地籍調査の効果について

地籍調査により正確な地籍が求められ、登記所に備え付けられることで、土地の境界が明確化され、座標情報による現地境界の復元が可能になります。
これにより、下記のような効果が期待されます。

  • 土地にかかわる取引が円滑になり、隣接所有者どうしの境界紛争など、トラブルが未然に防がれます。
  • 地震、土砂崩れ、水害などの災害時に、現地の復元など、復旧作業を円滑に進めることできます。
  • 道路整備などの公共事業において、事前の土地調査に係る経費が節減でき、効率的に事業を進めることができます。
  • 正確な面積の測量や登記簿の整理により、公平・公正な固定資産税の課税に役立ちます。
  • 公共用地や森林などの境界が明確になり、管理の適正化がはかられます。

地籍調査の実施者について

浦幌町においては、浦幌町役場が実施主体(計画機関)となり、地籍調査事業を計画管理しています。
また、測量作業については、高度な技術を持った測量業者に委託して実施しています。

地籍調査の費用について

地籍調査の経費は、国が1/2、北海道が1/4、町が1/4の負担割合で行われ、さらに、町や北海道が負担する経費については、80%が特別交付税措置の対象となっています。

このように、地籍調査事業に要する経費は国、北海道、町が負担しており、住民の皆様に個別に負担を求めることはありません。

ただし、『見通しが取れないところに中間杭を設置してほしい』など、個人的な都合による要望については、地籍調査で必要と認められる作業の範囲外となってしまうため、別途ご依頼者の負担となりますので、ご了承願います。

地籍調査の実施状況

本町における地籍調査事業全体計画は、道有林地を除外地とする497.09平方キロメートルで町全体面積の68パーセントを予定し、平成5年度から令和57年度までを調査予定期間として実施しております。

令和6年度現在、「トイトツキ」地区から「字常室及び字常豊の一部」地区までが終了しており、進捗率は53.16パーセントに達しております。

また、令和6年度現在の調査実施区域は下表のとおりです。

調査区域名 調査面積 調査予定年度
字円山の一部 6.19㎢ 令和3~7年度
字円山の一部その2 1.33㎢ 令和4~7年度
字円山の一部その3 3.41㎢ 令和5~8年度
お問い合わせ

施設課/地籍係

〒089-5692
北海道十勝郡浦幌町字桜町15番地6
電話:015-576-2159
FAX:015-576-2519
E-mail:sisetu@urahoro.jp

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