浦幌町子どもの読書活動推進計画

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I 子どもの読書活動推進計画の基本的な考え方

1.計画策定の趣旨

国は社会全体で子どもの読書活動(注釈)1を推進するため、平成13年12月に子どもの読書活動の推進に関し基本理念を定め、国及び地方公共団体の責務等を明らかにした「子どもの読書活動の推進に関する法律(注釈)2」を制定しました。
浦幌町では、平成22年11月に「浦幌町教育の日」を制定し、浦幌の未来、日本の未来を担う子どもたちが郷土のよさを知り、夢や希望に向かってたくましく成長するために地域総ぐるみで子どもたちの「生きる力」を育む取組を進めてきました。
また、平成27年4月に浦幌町小中一貫コミュニティ・スクールを導入し、読書活動の推進に関しても様々な取組を行ってきました。
しかし、テレビやゲーム、スマートフォンの普及、それを活用したSNSなどのコミュニケーションツールの多様化により、子どもの読書活動環境にも大きな影響を与えていることから、子どもの読書活動の一層の推進を図る必要があります。
そのため、平成24年度から概ね5年間を計画期間とした「第1期浦幌町子どもの読書活動推進計画」、平成31年度から概ね5年間を計画期間とした「第2期浦幌町子どもの読書活動推進計画」(以下「第2期計画」という。)を策定し、子どもたちの読書活動を推進してきました。
本計画は、第2期計画の期間が終了することを受けて、国や北海道が策定した第五次子どもの読書活動推進計画等を踏まえながら、地域社会全体で子どもの読書活動をさらに推進するために、第2期計画を基本として見直しを図り、「第3期浦幌町子どもの読書活動推進計画」(以下「第3期計画」という。)を策定するものです。

2.計画の性格

この計画は、本町の子どもの読書活動の推進のため、学校や図書館などの関係団体、民間団体が連携・協力し、子どもの読書活動の推進に取り組むための方向性を示すものです。
また、この計画はこれまでの第2期計画を引き継ぐとともに、「子どもの読書活動の推進に関する法律(平成13年法律第154号)」、「北海道子どもの読書活動推進計画第五次計画」に基づく計画としての性格をもつものです。

3.計画の対象

この計画は、浦幌町のすべての子どもとその家庭、地域、学校等の町民及び団体が対象となります。この第3期計画で「子ども」とは幼児、小・中学生をいいます。


4.計画の目指す将来像

第3期計画がめざす将来像を次のように描きます。

うらほろの子どもたちは、家庭や学校で日頃から読書に親しみ、本やインターネット等を使って、わからないことを調べる方法が身についています。
保護者や地域の大人は子どもの読書活動に関心を持ち、その意義を理解して いるとともに、自らも読書に親しんでいます。
家庭では、家族が集まる部屋にミニ本箱を置くなど読書に親しむ環境があり、親子で読書に取り組む家読(注釈)3(うちどく)や子どもに読み聞かせをしたり、子どもと一緒に本を読んでコミュニケーションを図ったり、本のことを話題に会話をしたり、自分が本を読んでいる姿を子どもに見せたりしています。
また、地域では、子どもの読書活動を支援するために様々な機関・団体が連携して読書活動の推進に取り組んでいます。
読書活動を通して心豊かで健やかな子どもたちの成長を願う大勢の大人たちが、さまざまな場所でお話しや絵本の読み聞かせや布絵本作り、子どもが気軽に足を運びたくなるような浦幌町立図書館・学校図書館・公民館図書室などの環境作りを行い、子どもたちに本の魅力を伝えています。

5.計画の目標

子どもの読書活動推進に関して、国の「第五次子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」では、基本的な方針として次の4項目が示されています。

  1. 子どもの自主的な読書活動の推進
  2. 家庭、地域、学校を通じた社会全体での取組の推進
  3. 子どもが読書に親しむ機会の提供と諸条件の整備・充実
  4. 子どもの視点に立った読書活動の推進

また、「北海道子どもの読書活動推進計画第五次計画」では、基本目標として次の2項目が示されています。

  1. 社会全体での子どもの読書活動の推進
  2. 子どもの学びを支える読書環境の整備

本町では、国の基本的な方針や北海道の基本目標を基に、本町の子どもの読書活動の実態等を踏まえ、第3期計画がめざす将来像を実現するために次のように基本目標を定めます。

  1. 子どもの読書活動の機会の充実
  2. 子どもの読書環境の整備・充実
  3. 子どもの読書活動に関する理解と関心の普及

6.計画の期間

この計画の期間は、令和6年度(2024年度)から令和10年度(2028年度)までの5年間とし、必要に応じて計画の見直しを行います。

7.子どもの読書活動の現状と課題

浦幌町における子どもの読書活動の現状をアンケート調査から見ると、町内の幼児保護者を対象にした幼児の読書活動に関する保護者アンケート調査では、子どもは本を読むこと又は読み聞かせが「好き」ですかの質問に、「好き」「どちらかといえば好き」と回答した割合が99.0%(平成30年度)から93.8%(令和5年度)に減少しています。
また、町内の小中学生を対象に実施した読書活動に関するアンケート調査では、本を読むことが「好き」ですかの質問に、「好き」「どちらかといえば好き」と回答した割合が、小学生は81.6%(平成30年度)から83.3%(令和5年度)、中学生は78.4%(平成30年度)から64.6%(令和5年度)に推移しており、読書が好きな子どもたちの割合は、小学生は増加しているものの、幼児と中学生は減少していることから、子どもたちが読書を楽しむことができるよう、地域が連携して子どもの読書活動や環境整備に取り組むことが必要です。
一方、全国の子どもの読書活動の現状については、対象や質問が異なるため、一概に比較することはできませんが、小学校6年生と中学校3年生を対象に実施している全国学力・学習状況調査の結果によると、小学校6年生では、「読書は好きですか」の質問に、「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」と回答した割合が72.0%(令和5年度)、中学校3年生では66.0%(令和5年度)の調査結果でした。
子どもたちの読書量については、幼児保護者からは、92.5%が1ヶ月に本を読む量が「1~2冊」以上と回答しており、小学生低学年では「1~2冊」以上と回答したのは94.5%、小学生高学年では88.4%、中学生では81.0%となりました。
また、1ヶ月に本を読む量が10冊以上と回答した小学生は25.0%、中学生は7.6%でしたが、反面「0冊」と回答したのは、小学生低学年で1.4%、小学生高学年で11.6%、中学生で19.0%と年齢が上がるにつれ不読率の割合に増加が見られました。これは、全国学校図書館協議会「学校読書調査」(令和5年)の不読率、小学生高学年7.0%、中学生13.1%を上回ることから、読書習慣の定着に向けた取組が必要です。
このような現状から、子どもたちが読書の楽しさを感じられ、読書をしたいと思えるきっかけとなる取組を推進し、本に接するための生活環境を整えるために、家庭・学校・地域が総ぐるみで「浦幌町教育の日」で取り組んでいる「早寝・早起き・朝ごはん(あいさつ・ノーテレビ)」運動、及び「浦幌町小中一貫コミニュティ・スクール」で取り組んでいる「スマホ・ゲーム機の使用のルール」に基づいた実践を展開しながら、読書を生活の中に位置づけていく必要があります。

II 計画の内容事務

お問い合わせ

町立図書館

〒089-5614
北海道十勝郡浦幌町字桜町16番地1
電話:015-576-5833
FAX:015-576-5834
E-mail:raporo21@poppy.ocn.ne.jp

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